ニラはアジア料理に欠かせないカロテン、ビタミン類、カルシウムなどが含まれ、栄養豊富な野菜です。ここでは、ニラの栽培プロセスを種まきから収穫まで詳しく解説します。
種まき
ニラは、畑だけではなく、プランター栽培にも非常に適しています。ニラは根の深さがそれほど必要なく、比較的狭いスペースでもよく成長するため、プランターでも十分に育てることが出来ます。
畑での種まき
ニラは、直射日光を好むので日当たりが良い場所を選びます。
土壌は排水性が良く、有機物を多く含むものが適しています。
水はけが悪い土壌や多湿な環境では、畝を作ることで水分が植物の根元に溜まりにくくなり、根腐れのリスクを減らすことができます。
下記リンクでは、畝の作り方や畝を作るメリットなどを紹介しています!
種をまく前に、土をよく耕し、水はけを良くしておきます。
種をまく深さは約1cmで、間隔は5~10cm程度空けましょう。
深さ1㎝の溝の中に1㎝間隔で種をまき、一ヶ所に3~5粒の種をまきます。
種まき後は、溝の両端の土で土寄せをし種と土が密着するように軽く押さえます。
その後たっぷり水やりをしてください。
プランターでの種まき
プランターは深さ15㎝以上のプランターを選びます。ニラの根は深く伸びないので、あまり深いプランターは必要ありませんが、根詰まりを避けるためにある程度の深さは確保してください。
土壌は、市販の野菜用土壌やハーブ用土壌が適しています。ニラは、酸性土壌を嫌うので注意してください。
種をまく深さは約1cmで、間隔は5~10cm程度空けましょう。
プランターの場合は、横幅が決められているのでプランターのサイズに合わせて2~3列が目安です。
深さ1㎝の溝の中に1㎝間隔で種をまき、一ヶ所に3~5粒の種をまきます。
種まき後は、溝の両端の土で土寄せをし種と土が密着するように軽く押さえます。
その後たっぷり水やりをしてください。
栽培方法と追肥のタイミング
プランター栽培の場合、ニラは日光を好むので、日当たりの良い場所にプランターを置きましょう。
また、ニラは乾燥に弱いので、表土が乾いたらたっぷりと水を与えてください。
草丈が8~10㎝くらいに育ったら追肥を行います。
肥料は、N-P-K(窒素-リン酸-カリウム)のバランスが良い化成肥料は、ニラの健康的な成長を促します。例えば、N-P-K比率が10-10-10や15-15-15の肥料が均衡型。
ニラの葉が黄色くなっている場合は、栄養不足、水やりの問題などがあり、栄養不足の場合は、窒素不足が考えられます。
窒素を多く含む肥料を追加することで、黄色い葉の問題に対処することが出来ます。
収穫と葉の再生
草丈が20~25㎝になったら収穫のタイミングです。
株元を3~4㎝残してハサミなどを使い収穫を行います。
ニラは、株元を残して収穫することで年に2~3回収穫が可能で、2~3年間持続的に収穫が可能です。
収穫後は、追肥を行い、土寄せを行います。
年数が経つにつれて、ニラの生産性や品質は徐々に低下することがあります。そのため、収穫の効率や品質を維持するためには、数年ごとに苗を入れ替えることが推奨されます。